ケアマネジャー 合格率低い理由
2020/11/26
ケアマネ試験(正式名称:介護支援専門員実務研修受講試験)の合格率は20%前後、単純に言うと5人受けて4人落ちる確率です。
なんでこんなに低いのでしょうか?
試験合格ライン
試験範囲は基本テキストの内容です。介護支援分野25点満点、保健医療福祉サービス分野35点満点、合計60点満点ですが、2種類ある分野それぞれ正答率70%に難易度補正がかかった点数が合格ラインになるのです。
難易度補正
合格ラインが変わる?
受験者全員の正答率により補正がかかります。25点の70%は18点、35点の70%は25点ですが、みんなの正答率が低い場合、これらより合格ラインが高くなるし、逆なら下がるというしくみが採用されています。
例年、介護支援分野が15点前後、保健医療福祉サービス分野が24点前後といったところですが、必ずしもこれとは限りません。
僕が合格した19年度試験
ちなみに
史上最悪の合格率13.1%、介護支援分野13点、保健医療福祉サービス分野22点でした。
しかし、翌年20回試験は合格率21・5%で介護支援分野15点、保健医療福祉サービス分野23点でした。
合格率推移
これまでの試験の合格者数等
受験者数 | 合格者数 | 合格率 | |
(A) | (B) | (B/A) | |
第1回(平成10年度) | 207,080 人 | 91,269 人 | 44.1 % |
第2回(平成11年度) | 165,117 人 | 68,090 人 | 41.2 % |
第3回(平成12年度) | 128,153 人 | 43,854 人 | 34.2 % |
第4回(平成13年度) | 92,735 人 | 32,560 人 | 35.1 % |
第5回(平成14年度) | 96,207 人 | 29,508 人 | 30.7 % |
第6回(平成15年度) | 112,961 人 | 34,634 人 | 30.7 % |
第7回(平成16年度) | 124,791 人 | 37,781 人 | 30.3 % |
第8回(平成17年度) | 136,030 人 | 34,813 人 | 25.6 % |
第9回(平成18年度) | 138,262 人 | 28,391 人 | 20.5 % |
第10回(平成19年度) | 139,006 人 | 31,758 人 | 22.8 % |
第11回(平成20年度) | 133,072 人 | 28,992 人 | 21.8 % |
第12回(平成21年度) | 140,277 人 | 33,119 人 | 23.6 % |
第13回(平成22年度) | 139,959 人 | 28,703 人 | 20.5 % |
第14回(平成23年度) | 145,529 人 | 22,332 人 | 15.3 % |
第15回(平成24年度) | 146,586 人 | 27,905 人 | 19.0 % |
第16回(平成25年度) | 144,397 人 | 22,331 人 | 15.5 % |
第17回(平成26年度) | 174,974 人 | 33,539 人 | 19.2 % |
第18回(平成27年度) | 134,539 人 | 20,924 人 | 15.6 % |
第19回(平成28年度) | 124,585 人 | 16,281 人 | 13.1 % |
第1回~第19回合計 | 2,624,260 人 | 666,784 人 | — |
※平成29年10月18日、一部修正
引用サイト 厚生労働省 第19回介護支援専門員実務研修受講試験の実施状況について
合格率の低い理由
以前に合格できない最大の原因として「勉強していないこと」と当たり前のことをお伝えしたことがあります。
ケアマネ一発合格へ その1 ”まずは計画性ではなかろうか!?”
………….勉強したくても勉強できる環境にない人が多いんです(涙
今年の21回試験より、介護福祉士、社会福祉士などの国家資格を取得した後、5年間の介護分野の実務経験が必要となりました。今までは実務経験があれば試験を受けることができましたが、それでも最低5年の期間が必要でしたよね。
たまに試験のために仕事をやめて勉強に専念する人もいますが、
つまり、昨今の介護人材の不足の中、めいっぱい働き、家庭や家族を守る、時間にも体力にも余裕のない忙しい社会人の方々が受験者をほとんど占めているのです。
だから勉強をしたくてもできない、といっても過言ではないと思っています。
じゃあどうするんですか?
工夫するしかありません
次回、僕が社会福祉士、介護福祉士、ケアマネと1発合格3連勝した勉強についての工夫を紹介していきたいと思います。